『楢山節考』 深沢七郎2009年05月17日 16時28分30秒

小学生のころ
前出の人物に連れられて
映画化されたものを観にいった。

今思えば、小学生には無理でしょう?
と思わないでもないが
彼はどうしても私に観せたかったようだ。
そして
「やっぱり原作でないとダメだね」
と言った。
読めとは言わなかった。

その後、何年もしてから読むこととなった。
映画を観たことがあったなぁ
と、何気なく思い出しながら
手に取った一冊だった。

これはマズかった。
こんな小説があるのか!
小さいころに聞いた
姥捨て山伝説のイメージとは
まったく違った。
うまく表現できないが
それまでに読んだ他の小説が
みな陳腐に思えるほどの衝撃だった。
人々の想いを、すべて書ききらずに
すべて伝えきる。
小説って、こういうことができるのか。

以後、『おくま嘘歌』と併せて
封印すべき作品となっている。
滅多なことでは再読しない。
したくない。

本日のトイレ内2009年05月17日 16時30分05秒

『庭仕事の愉しみ』 ヘルマン・ヘッセ

『庭でのひととき』という
叙事詩を読みながらトイレへ。
いわゆるヘクサーメターの詩形。

いま、自分の庭でやっている作業とダブルので
読むことと庭仕事がリンクしていて
なんとなく愉しい。